2.5次元ミュージカルの歴史は?人気の理由が気になると話題になっています。
2.5次元とはそもそもどこだろうという疑問を持った方も多いのではないでしょうか。流行り出したのはわりと最近と思いがちですが、その歴史は意外にも古く、現在2.5次元ミュージカルは爆発的な人気を博しています!
という事で今回は、2.5次元ミュージカルの歴史と人気の理由を徹底解剖してみました!是非最後までご覧ください!
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2.5次元ミュージカルとは?ルーツを辿る!!
2.5次元ミュージカルとは、
漫画やアニメ、ゲームなどを原作・原案とした舞台芸術(主にミュージカル形式)のひとつ
2次元の世界にいる漫画やアニメの登場人物を、3次元の人間が演じるという事で、間をとって2.5次元になったとか。
2.5次元という呼称の正式な起源ははっきりとは分からない様ですね。
ミュージカル以外の形式もある為、2.5次元舞台という呼称もあります。
2.5次元ミュージカルの源流とされるのは、1974年に宝塚歌劇団が上演した「ベルサイユのばら」。
それ以前にも「サザエさん」のミュージカルや「巨人の星」の舞台などが上演されていましたが、1960年代までそれらは「特殊な演目」という位置づけであり、ロングランには至らなかったのです。
「ベルサイユのばら」は瞬く間に日本中にブームを巻き起こし、宝塚歌劇団は以降「はばたけ黄金の翼よ」や「JIN-仁-」「ルパン三世」など数多くの漫画作品の舞台化を手掛けています。
宝塚歌劇団以外でも2.5次元ミュージカルは上演される様になり、1985年には「小公女セーラ」、1991年にはデビュー間もないSMAPの元メンバー全員が出演する「聖闘士星矢」などが上演されました。
SMAPの舞台版『聖闘士星矢』 pic.twitter.com/Xhy54FhArN
— 風化させないbot (@bot05179422) November 16, 2018
そんな中、1993年に初演を迎えた「美少女戦士セーラームーン」のミュージカルは、2005年まで続く長いシリーズとなり、また、2013年からは20周年を記念した新シリーズもスタートしました。
2003年、これまでの2.5次元ミュージカルの流れを大きく変えた作品「テニスの王子様」が上演。舞台でスポーツというのは表現するのが難しい印象ですが、本作は、臨場感溢れる舞台化に成功。
また、原作の登場人物の本質に近い俳優をキャスティングした事も功を奏し、熱狂的な支持を受け、「テニミュ」という愛称で呼ばれる程人気を博します。本作には、斎藤工さんや城田優さんが出演していました。
「テニスの王子様」以降、小道具などを一切使用せず、パントマイムと膨大な説明科白を駆使して場面描写や登場人物の心情を表現する手法「パワーマイム」を用いた舞台や、プロジェクション・マッピングを使用した舞台など、様々な作品が舞台化されています。
海外公演が行われた作品もあり、2.5次元ミュージカルは1つの芸術ジャンルとして確立したと言っても過言ではないのはないでしょうか。
こういった流れを受けて、2014年には一般社団法人「日本2.5次元ミュージカル協会」が設立。「2.5次元ミュージカル」という呼称はこの団体が管理する登録商標です。
ここまで人気を博している2.5次元ミュージカル。熱狂的なファンも多い様ですが、何がそこまで惹きつけるのでしょうか。人気の理由に迫ります!
2.5次元ミュージカルはなぜ人気なの?
2.5次元ミュージカルは上述した様に漫画やアニメの舞台化ですが、紙面や画面のキャラクターを人間が演じるのってどうなの?そもそもミュージカルって?と、ミュージカルに馴染みのない方も多かったのではないでしょうか。
「小公女セーラ」や「聖闘士星矢」などの主催はアニメ会社やおもちゃ会社で、どちらかと言うと、子供向けの作品が多く、当時の注目度はそこまで高いものではありませんでした。
それが今では、2.5次元ミュージカルの市場は右肩上がり!観客動員数も年を追うごとに増加しています。
2.5次元ミュージカルの人気の理由として、原作を大切にした演出や俳優起用がまず第1にあげられると思います。
2.5次元ミュージカルでは、登場人物に似ている事を第1条件に俳優を有名無名関係なく起用しています。たとえ原作ファンでも、演じている俳優がキャラクターとかけ離れていたらげんなりしますよね。
第2の理由として、原作のストーリーを充実に再現している事。2.5次元ミュージカルに足を運ぶのは主に原作が大好きなファンでしょうから、原作通りにお話が進まないと納得しがたいですよね。見た目だけでなく、動きや言葉なども忠実に再現している所が人気を呼ぶのでしょう。
2.5次元ミュージカルに出演しているキャストは、漫画の1コマ1コマをじっくり見て、ゲームを実際にプレイして、自身が演じるキャラクターを熱心に研究しているそうですよ。
ミュージカルと聞くとチケットがお高めな印象を受けますが、2.5次元ミュージカルのチケットは高くても6000円程。ブロードウェイミュージカルなどはS席1万円以上が普通ですからね。それに比べたらお安いものです。足を運びやすいですよね。
しかし人気と言えど老若男女問わず絶大な人気というわけではない様ですね。
続いて、2.5次元ミュージカルの観劇層について調べてみました。
2.5次元ミュージカルの観劇層は?男性ウケは悪い?
2.5次元ミュージカルの観客数は8割が女性。当初は女性をターゲットにしたものとされていましたが近年では、男女共に人気のある作品も数多く舞台化していますし、男性に人気のある作品やキャストを起用している作品も増えています。中には女性キャストのみの作品もあれば、俳優ではなくアニメの声優をそのままキャストに起用している作品も。
ここに男女の温度差がある様に感じます。
アニメのキャラクターの声ってかなり重要ですよね。それを全く別の人が演じるとなれば受け入れがたくなる気持ちも分かります。原作と異なる舞台用キャストの受け入れ具合が女性と男性では異なるのではないでしょうか。
原作と別の人が演じるのであれば観ないと食わず嫌い的に拒否するのが男性で、女性は原作は好きだからとりあえず観てみようかな的な。
また、女性と男性では、口コミへの熱が違う様に感じます。ある作品を見て感想をSNSなどで発信するのは男女共に行う事ですが、女性の方が圧倒的に強い。
男性よりも女性の方が仲間を作りたがるといった印象。お願いだから見てとある種の布教活動の様な。
チケット代を支払ってまで作品をお勧めする方も中にはいる様です。
おそるべし。
また、劇場には作品のグッズなども販売されています。この購買力も男女では多いに違ってくるのではないでしょうか。女性は買い物好きですからね。
2.5次元ミュージカルは男性ウケが悪いという事ではなく、どちらかと言うと女性向け、女性の方がハマりやすいという事なのでしょうね。
今後の課題としては男性客をどのようにして取り込むかという所になってくるでしょうか。
そもそも、アニメや漫画という2次元の世界を、しなくても良いのに3次元化するのです。2.5次元ミュージカルはそもそもハードルが高い様に思います。しかし、実写ドラマや映画よりは批判が少ない様な気も。
そこにはちゃんと理由がありました。
2.5次元ミュージカルと実写は違う?
2.5次元ミュージカルって実写映画やドラマとどう違うのかという疑問を持ちませんか?演じる場所が異なるだけで同じではないかと思えますよね。
2.5次元ミュージカルと実写の違いは、改編があるかないか。
改編とは、尺におさまる様にストーリーを変える事で、ドラマや映画だと放送する時間が決まっていますから、致し方なく改編しなければなりません。原作ファンから反感を買ってしまう理由の1つですよね。
改編する事は2.5次元ミュージカルの定義から外れます。2.5次元ミュージカルと呼ばれるのは原作に忠実なものだけなのです。
上述しましたが俳優の起用具合も異なり、実写ドラマや映画の俳優は、原作の登場人物に似ているというより、その当時人気のある俳優を起用している印象を受けます。一方で、2.5次元ミュージカルは登場人物に似ている俳優を起用しています。そしてさらに似せています。
情熱大陸が2.5次元ミュージカルを取り扱っていたんですが、ここで「2.5次元と実写化ってどう違うの?」と聞いて来た非ヲタの友達を一発で納得させた画像をご覧ください。 pic.twitter.com/YtcWJi4RmR
— まさみ (@masami_blue) January 28, 2018
上記ツイッターは、2.5次元ミュージカルと実写化の違いを端的に表していますね。
実写ドラマや映画の反感その2は、演ずる俳優と原作キャラクターが合っていないという事でしょう。すべてが合っていないという事では決してないですが。
実写ドラマや映画と、2.5次元ミュージカルは再現度が違うと言えますね。実写ドラマや映画は原作を再現というよりは、原作を基にしただけの別の話で、2.5次元ミュージカルは原作をそのまま表現しているという印象を受けます。
2.5次元ミュージカルの人気の理由と通ずる部分が多々ありますね。
では、中でもどういった作品が人気なのでしょうか。
2.5次元ミュージカルの人気作品は?
2.5次元ミュージカルは2017年、総動員数200万人突破、171作品が上演されました!
数ある作品の中で人気が高い作品がコチラ!
1999年から2008年まで週刊少年ジャンプで連載されていたテニス漫画が原作で、2.5次元ミュージカルの基礎を作ったとも言える作品ですね。通称「テニミュ」。
若手俳優の登竜門とも呼ばれており、実際に有名俳優を多数輩出しています。
初演は2003年、現在でもシリーズは継続中です。
【2.5次元の火付け役】ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs不動峰 難関オーディションを突破し舞台に臨むメンバーとは?e+特製動画紹介★チケット→http://t.co/17mYXf8C9l #テニミュhttps://t.co/pGdE6inhOB
— イープラス (@eplusjp) April 27, 2015
こちらも週刊少年ジャンプで連載しているバレーボール漫画。
演劇とプロジェクションマッピングの融合した舞台で、迫力ある舞台を観賞する事が出来ます。試合は本物さながらと評価されています。通称「ハイステ」
ハイキュー!!舞台のゲネプロの様子が動画でアップされてました。おお!森永くんが飛び跳ねておられる!!予想以上にかっこいいぞ。
モトクロス関係者の皆さん、これは観に行かないとじゃないですか?!#森永彩斗 #母畑 #ハイキュー #ハイステ— えかきやたま (@ekakiyatama) April 30, 2018
日本刀の付喪神を擬人化させて歴史を守るというゲームが原作。
2015年から上演が開始され、当時はチケットが全く取れない程の人気作でした。日本国内だけでなく、台湾や中国、フランスなどでも公演されました。通称「刀ミュ」「刀ステ」。
イケメン刀剣男子たちがアイドル風の衣装を身に付けて歌って踊る姿が、女性に人気。
舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺 公演ダイジェスト(刀ステ) https://t.co/YVbuzLY1SN
— たねしの (@wentarap_) March 24, 2019
漫画を原作とした作品。アニメも流行りましたね。初演は1993年で、2018年にはアイドルグループ「乃木坂46」メンバーによる上演、2019年夏からは新プロジェクトによる公演が予定されています。泉里香さんや北川景子さん、多部未華子さんらが出演していました。有名女優を多数輩出した作品でもあります。
まだまだあげたらキリがありませんがこの辺で。
2015年には渋谷に、2.5次元ミュージカル専用劇場「アイア2.5シアタートーキョー」がオープン。ここでは、多言語対応字幕メガネや海外から予約出来る英語チケットなどが充実しており、海外層をもターゲットにした対応をしています。
2.5次元ミュージカルは日本にとどまらず、日本の芸術文化として海外にも認められつつあるのかもしれませんね。
2.5次元ミュージカルの歴史は?人気の理由を徹底解剖!まとめ
2.5次元ミュージカルの歴史や人気の理由を徹底解剖してみましたがいかがでしたか。
2.5次元ミュージカルの歴史は意外にも古く、少しずつ変化を遂げてきました。現在では日本を代表する芸術文化として位置づけられる程の人気を博し、その人気は国外にまで。
男女問わず年齢問わず、誰もが楽しめる作品が数多く存在しています。
是非1度は観賞してみたいものですね!
最後までご覧いただき有難うございました!
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